MITのJ-WELは、『学習する組織』や『学習する学校』で知られるピーター・M・センゲらが、幼稚園~高校生を対象とする教育プロジェクトを世界のIB校を中心に進めています。そのワークショップでの演習や、IB校等で広がりつつある現状を共有します。
実施日時
2022年8月6日(土) 16:00 – 17:00
プログラム紹介
EQ(エモーショナル・インテリジェンス)の著者ダニエル・ゴールマンと、ピーター・センゲはそれぞれ教育分野で長年活動を続けてきました。その二人の対談をきっかけに、システム思考xSEL(Social Emotional Learning)を切り口にして、共著『The Triple Focus』を執筆しています。その中で、21世紀の社会をつくる子どもたちに身に付けてほしい3つの力は次のようにまとめられています。
★自分と他者の感情を理解し、それを扱うことのできる力(Emotional Intelligence)
★自分と違う思考や感情を持った他者とかかわり、協力しできる力(Social Intelligence)
★そして、複雑なものごとのつながりを捉えて、扱うことができる力(Systems Intelligence)
この3つの力を育むため、デンマーク人教育者Dr. メッテ・ミリアム・ボル(MIT客員研究者)を中心に、2015年ごろより、国際バカロレア(IB)ネットワークとグローバルに連携しながら、開発してきたのが「Compassionate Systems Framework」です。現在、世界6~8か所にあるパイロット校でさまざまな実践事例を開発中です。また、これはIB校に限定された取り組みではなく、カナダのブリティッシュ・コロンビア州、ヨルダンの教育省、デンマークなどが導入方法を現在検討しています。
登壇者
- 福谷彰鴻 様(システム思考教育家)
- 田中理紗 先生(かえつ有明中・高等学校 サイエンス科・プロジェクト科主任)
参加者へのメッセージ
システム思考と聞くと、専門的で大人になってから学ぶものだと感じる人もいらっしゃるかもしれません。でも実は、頭がやわらかいうちに学んだ方が、うまく活用できるのでは!?と思いつつ… 少しずつ幼稚園、小学校、中学校、高校で授業実践が広がっています。その様子や近況についても共有しながら、皆さんで授業を考える時間も少し持てたらと考えています(^^♪