概要
アメリカのWigginsとMcTigheが提唱する「逆向き設計」論では、生徒は何ができるようになるのか、生徒にどういう経験をさせたいのかなど、学習者である生徒の視点を意識してカリキュラムに反映させ、教師は希望的観測ではなく、意図的設計を行うことが求められる。「逆向き設計」論に基づき、生徒の志望校周辺における災害リスクをWebGIS(地理院地図・重ねるハザードマップ)を利活用して調査することで、積極的に楽しくGISと防災が学べる地理総合・地理探究のモデル授業、「物件探しから考察する災害リスク調査」を考案した。さらに、総合的な探究の時間に生徒と一緒に新しい3つの防災教育を考案し、高校生を地域の頼れる防災リーダーに育て、持続可能な防災教育となる「みんなのBOSAIプラン」を設計した。生徒の学びを深めるための教科学習(地理総合・地理探究)と探究学習(総合的な探究の時間)の相互環流となるモデル授業について紹介したい。
実施者
石橋生 様(桐蔭学園高等学校・東京大学)